富山県富山市にある「ANAクラウンプラザホテル富山」。
目の前には富山城址公園や市内電車の停車駅があり、観光やビジネスの拠点宿として大変便利です。
しかも、客室によっては立山連峰を望むことができます。
今回は、こちらのホテルの立山連峰を望むことができる「高層階シングル(16階以上)」に実際に宿泊した筆者が、お宿を徹底レビューします!
この記事は以下のような人におすすめ!
- 「ANAクラウンプラザホテル富山」が良さそうだけど、実際どうなんだろうと迷っている人
- 富山市内で、立山連峰が見えるホテルを探している人
- 富山市内で、観光に便利なホテルを探している人
お勧めする理由
早速ですが、結論から言います!
「ANAクラウンプラザホテル富山」をお勧めする理由
- 客室によっては、立山連峰を望める!天気が良ければ部屋から日の出も見られる!
- 富山城址公園や市内電車の停車駅がすぐ側にあり、観光やビジネスにとても便利!
- 朝食が充実していて美味しい!
ホテルの概要
どんな宿?
「ANAクラウンプラザホテル富山」は、富山県富山市にあります。
全国に展開する「IHG ANAホテルズ」の一つです。

一番背の高い建物が「ANAクラウンプラザホテル富山」です。
ホテルの北側(写真左側)には「富山城址公園」、西側には「国際会議場」(写真右側)があります。
市内環状線セントラム「国際会議場前」駅も目の前にあり、観光やビジネスにとても便利な立地です。

富山市役所展望塔から見るとこんな感じです。富山市内でも背の高い建物です。
アクセス
・富山駅からのアクセス

市内電車(環状線):富山駅構内の「路面電車富山駅」より市内電車環状線(3番ホーム)に乗車、「国際会議場前」駅下車(約6分)。目の前がホテルです。
なお、環状線は一方通行なため、「国際会議場前」駅から「路面電車富山駅」まで行くには、約20分かかります。
環状線のほか、岩瀬浜方面行きの市内電車も「国際会議場前」駅に停まります。
詳しくは、「富山地方電鉄」のHP(https://www.chitetsu.co.jp/?page_id=656)をご覧ください。
タクシー:約3分です。
徒歩:約15分です。
・車で来館する場合
北陸自動車道「富山IC」を降り、国道41号線経由で約4km、約15分です。
駐車場は、ホテル隣接の「富山国際会議場駐車場」を利用します(地下連絡通路で直結しています)。
駐車料金は、1泊につき1台¥1,500。
駐車時間は、到着日の午後3時から、出発日の午前11時までです。滞在中は、この時間内での車の出し入れは何度でも可能です。
・富山空港からのアクセス
タクシー:約20分です。
バス(富山空港線):約25分です。富山空港発 → 富山駅前行き(約20分)、「総曲輪」停留所で下車→富山駅方面に徒歩約2分です。
建物のつくり

地上19階、地下2階、全252室と大型のホテルです。

車付けのある正面玄関は、富山城址公園に面した道路側です。

「国際会議場」、および市内電車「国際会議場前」駅に面した側にも入口があります。


正面玄関を入るとすぐ正面にロビー、左手にフロント、右側にレストラン「カフェ・イン・ザ・パーク」があります。
天井が高く、解放感のある空間です。
客室(レギュラーフロア)は6~15階、客室(プレミアフロア)は16~18階です。
レストランは、1階「カフェ・イン・ザ・パーク」のほか、5階に「日本料理 雲海」「鉄板焼 雲海」「ガーデンテラス」、最上階の19階に富山市を一望できる「スカイバー アストラル」があります。
コインランドリーや売店はありません(フロントの横で香水などは販売していました)。
チェックイン・チェックアウト
標準的なチェックイン時間は午後3時から。それよりも到着が早い場合、荷物をフロントで預かってもらえて、しかも、部屋の準備が整い次第、届けてもらえます!
チェックアウトは午前11時までです。
ウェルカムサービス

特に「ウェルカムサービス」と銘打っているわけではありませんが、フロントに富山県産ハトムギ茶のサービスがありました。無料です。
客室: 高層階シングル(16階以上)・禁煙ルーム
立山連峰が見えるお部屋
今回、「ANAクラウンプラザホテル富山」の「高層階シングル(16階以上)・禁煙ルーム」で予約しましたが、当日、朝9時くらいに荷物を預けに行ったときに、フロントの方に、「なるべく高層階で、立山連峰が良く見える部屋にしていただけないか」とリクエストしておきました。
結果、客室では最上階となる18階のお部屋を割り当てて頂きました!

こちらが18階のフロアです。

割り当てられたお部屋の位置は、こちらの避難経路図上の赤丸のお部屋。立山連峰側(東側)で、北寄りの部屋でした。

こちらがお部屋の入口です。

茶系でまとめられた、コンパクトなお部屋です。

カーテンは遮光です。

ベッドサイドにはランプや時計、電話、メモ帳がありました。コンセント(メモ帳の左にある黒いの)もすぐ側にあったので便利でした。
枕は2つあり、1つはフワフワ柔らかいもの、もう一つは、ややフワフワしたものでした。基本的にどちらも柔らかめでした。

広いデスクは、荷物の整理にもとても便利でした。キャビネット横にはスーツケースなどを置ける荷物置きもありました。

テレビが置いてあるキャビネットの中です。
冷蔵庫のほか、引き出しにはナイトウェア、ランドリーサービス用の依頼書と袋が入っていました。

デスクの引き出しにはLANケーブルやホテルの案内が入っています。机の右上の方にはコンセントがあります。

こちらはクローゼット。入口を入ってすぐ右側のところにありました。

クローゼットの斜め前(入口を入ってすぐのところ)には姿見鏡もあるので、支度に便利です。
お部屋には、加湿空気清浄機もありました。
空調は、全館統一の一括運転なので、客室内での冷暖の切替はできません。

こちらはバスルーム。ユニットバスです。洗面台が広いので使いやすかったです。
シャワーの水圧は弱めかと思います。
大きな鏡が3か所(デスクのところ、入口付近、バスルーム)あったのがとても便利でした。
部屋から見える景色

部屋の窓から正面方向の景色です。
夕方5時くらいに撮りました。夏の夕方なので、雲が多く出ていました。

夜の7時30分頃に、北東の方向を撮りました。
夏で日の入りが遅いので、この時間でもまだ空がほんのり明るいです。綺麗な紺碧色の空が見られました。

朝の4時20分頃、日の出前の暁の時間帯です。マジックアワーというやつですね。
やはり、起きてすぐ、部屋からこのような景色を見られるというのは最高です。
山の輪郭も見えます。

北アルプスの山々もだんだんはっきりと見えるようになってきました。

こちらは南東の方角

太陽が出てきました。(ガラスに雨の水跡が残っているせいか、写真に撮ると太陽の輪郭がぼやけてしまいました)
左の方には富山湾も少し見えました。
2つの台風が日本列島の南にあるような気象状況だったせいか、朝の5時30分過ぎには既に山の中腹から雲が湧き出てきてしまいました。
雲がかかる前に北アルプスの山々を見られてよかったです。
ちなみに、今回宿泊したのは7月でしたが、真夏のせいか、朝の日は窓越しでもかなり強烈でした。
~おまけ~

18階、北側通路の窓からの景色です(富山駅や富山湾がある方向)。眼下に富山城が見えます。

18階、南側通路の窓からの景色です。立山の方角かと思います。

南西の方角です。大雑把に言うと岐阜県方面でしょうか。
ホテルにいながら素敵な景色が見られれて良かったです♪
アメニティ・備品

お部屋(バスルーム)に用意されている使い捨てのアメニティはつぎのとおりです。
- 歯ブラシ
- ボディタオル
- サニタリーバック
なぜか同じところにハンドタオルも入っていました。(言うまでもないですが、タオル類は持ち帰り不可です)

バスタオル、フェイスタオルもあります。
ドライヤーはPanasonic製。風圧が強くてよかったです。ホテル名が入ったシールが貼ってありました。


他に、バスルームに置いてあるアメニティは次のとおりです(ホテルの備品)。
- シャンプー
- コンディショナー
- ハンド&ボディウオッシュ(湯舟のところと洗面台のところ、2か所にあります)
- ハンド&ボディ―ローション
「アンティポディーズ」というメーカーのものでした。薬草の香りがしました。
肌が乾燥していたので、「ハンド&ボディ―ローション」があったのが助かりました。

フロントにて用意しているアメニティは次のものです。必要な分だけ頂いていく方式です。
- 髭剃り
- シェービングクリーム
- バニティセット(コットン、綿棒)
- くし
- ネイルファイル(爪やすり)
- ソーイングキット
- シャワーキャップ
- 追加の歯ブラシ
- 基礎化粧品(クレンジングオイル、洗顔料。、ローション、オイル)

基礎化粧品類については案内の紙には書いていませんが、フロントでもらえます。
私は基礎化粧品とバニティセットを頂いてきました。

こちらはナイトウェアとスリッパ。
スリッパは、ビジネスホテルでよくあるやつですが、わりとふわふわしててよかったです。
お茶セット

電気ケトル、グラス類と一緒に、飲み物が用意されています。
「MINI BAR」(有料)の案内もありました。

飲み物類は次ものがありました。
- 夜用ほうじ玄米茶(「ANAクラウンプラザ」ラベル)
- 煎茶
- 紅茶
- インスタントコーヒー
- インスタントコーヒー(カフェインレス)
- 砂糖
わりと種類があって、良かったです。

また、冷蔵庫の中に、無料のミネラルウォーターが入っています。「ANAクラウンプラザ」のラベルです。
清潔感
正直に言えば、カーペットや家具などの使用加減は、「年季が入ってるな~」と感じました。リニューアルも含めて「新しさ」を求める方には向いてないと思います。
とはいえ、バスルームを含め、清掃不足を感じることはありませんでした。
窓の外側の掃除はやはり厳しいようで、少し汚れていたり、また、18階にもかかわらずクモがいたりしました。
私の場合、いつもはお部屋や宿全体の清潔感にこだわりますが、今回は「立山連峰の景色を部屋から見る」ことを優先したので、「まあ、いいか」という感想でした。
朝の立山連峰を高層階から見られるという利点が大きいので、次に富山市に来ても、こちらのホテルの同じタイプの部屋(高層階)に泊まると思います。
(地上70mから360度の大パノラマを楽しめる「富山市役所展望塔」は午前9時(土日祝は10時)からです。夏の立山連峰では既に雲が湧き出ていてもおかしくない時間帯です。)
ちなみに、1階のフロントやレストランなどは綺麗で、満足のいくレベルでした。
朝食:モーニングブッフェ


「ANAクラウンプラザホテル富山」での朝食は、1階「カフェ・イン・ザ・パーク」にて、朝6時から9時まで。
富山県産の食材を使ったお料理が充実しています。

富山県産の食材を使った小鉢です。
「蛍烏賊の沖漬け」「烏賊の黒作り」「ニシンの昆布巻き」「サスの昆布締め」「富山の蒲鉾」など、富山の味覚が揃っていました。

ライブキッチンではオムレツを焼いてくれます。
上に掛けるソースには、富山の名産物である蛍烏賊を使った「蛍烏賊のクリームソース」がありました。「紅ズワイ蟹アメリケーヌソース」も美味でした。

ホテルオリジナルトマトカレーもお勧めです。

お米は富山の美味しい白米です。「五穀と青菜ごはん」や、写真にはありませんが、おかゆもありました。
サラダや洋食系も充実しています。

こちらはサラダやチーズ。

ドレッシングとトッピングも充実してます。一緒に写っているのはコーンフレークやパンです。

パンも種類が豊富です。

写真左上はパンプキンスープです。美味しかったです!右側は蒸し物です。
このほか、写真は載せていませんが、ソーセージ、ベーコン、ハムや、出汁巻き卵やスクランブルエッグなどの卵料理、温野菜やポテトフライなどもありました。

こちらはフルーツとヨーグルト。種類が多いです。

飲み物は、コーヒー、紅茶、ソフトドリンクなど充実しています。
牛乳やトマトジュース、グレープジュース、小松菜のスムージーもありました。
ソフトクリームもありました。

IHGのメンバーになっていると、コーヒーをサービスしてくれます。

朝食会場の出入り口の側には、テイクアウト用のコーヒーも用意されていました。
周辺観光
・立山黒部アルペンルート
標高3,000m級の峰々が連なる北アルプスを貫く世界有数の山岳観光ルートです。
富山県側の立山町「立山駅」と長野県側の大町市「扇沢駅」を乗り物で乗り継ぎ、いくつもの景勝地を通ります。最高地点は「みくりが池」のある室堂です。
気軽に、雲上に広がる立山黒部の大自然を満喫することができます。
大人気のルートなので、天候の問題もありますが、切符は事前に予約しておくことをお勧めします。
・富山城址公園
続日本100名城にも選ばれた富山城。現在の富山城は1954年に建設されたものです。
自然豊かな富山城址公園内にあり、お堀や石垣に歴史を感じる見ごたえのあるお城です。
城内は郷土博物館になっています。
ホテルの通りを挟んだ向かい側にあるので、早朝に散歩をしても気持ちいです。
・富山市ガラス美術館
富山市は30年以上にわたって「ガラスの街とやま」として取り組みを進める世界でも有数の街だそうです。
富山市ガラス美術館では、世界的に有名なガラス彫刻家デイル・チフーリ氏が手掛けた『グラス・アート・ガーデン』のほか、様々なガラス美術に触れることができます。
同美術館のある複合ビル内には、世界的建築家の隈研吾氏が設計したギャラリーや図書館も併設されています。
・富山市役所展望塔
富山市役所の展望塔専用エレベータに乗って、地上70mまであがれます。360度市街地をぐるりと見渡せ、気象条件の良い日には雄大な立山連峰が一望できます。
無料です。
ホテルからは徒歩約8分です。
・富岩運河環水公園(ふがんうんが かんすいこうえん)
自然と富岩運河の歴史を活かした富岩運河環水公園。9.7haの広い敷地内には、芝生や運河が広がります。「世界一美しい」と言われているスターバックスコーヒーや「フレンチの鉄人」坂井宏之監修のレストランもあります。
天門橋展望塔からは、晴れた日には立山連峰が見えます。
・富岩水上ライン 水上バス
富岩運河環水公園から港町・岩瀬を結ぶ運河クルーズです。全国的にも珍しい、パナマ運河方式の中島閘門(なかじまこうもん)では、高低差2.5mものダイナミックな「水のエレベーター」を体感できます。
環水公園を一周するコース、中島閘門まで往復するコースもありますが、時間があれば岩瀬まで行くコースがおすすめです。岩瀬便の乗船チケットには、路面電車乗車券も付いています。
・岩瀬
江戸時代後期から明治時代にかけて北前船の交易で栄えた町です。今なおその面影が残る、レトロな町並みが人気です。
江戸後期から活躍した北前船主・廻船問屋の馬場家(旧馬場家住宅)や、富山港展望台がおすすめです。
富山港展望台はエレベーターがなく、螺旋階段を100段くらい上る必要がありますが、富山港や岩瀬の町並みはもちろん、気象条件が良ければ、立山連峰や能登半島まで見渡すことができます。
まとめ
「ANAクラウンプラザホテル富山」は富山城址公園や市内電車の停車駅が目の前にあり、観光やビジネスに大変便利です。
気象条件が良ければ高層階からの立山連峰の眺めは抜群で、日の出も見られます。
朝食では、富山の味覚を味わうことができます。
ぜひ一度、泊まってみてください!