「水戸の梅」は茨城県水戸の銘菓で、求肥で包んだあんを、蜜漬けの紫蘇の葉でくるんだ和菓子です。
現在、このお菓子を販売しているのは、「亀じるし」と、「木村屋本店」の2つの製菓店のみ。
今回は、これら2店の「水戸の梅」を食べ比べてみましたので、是非、購入の際のご参考になさってください!
この記事は以下のような人におすすめ!
- 「水戸の梅」をお土産に買いたいが、どちらのお店のものが自分の好みに合うか知りたい人
- 「水戸の梅」って美味しいの?どんな味?と疑問に思っている人
茨城県の銘菓「水戸の梅」とは?
「水戸の梅」は、求肥で包んだあんを、蜜漬けの紫蘇の葉でくるんだ和菓子です。
水戸を代表する銘菓で、定番のお土産としても人気です。
水戸の梅を製造する「亀じるし」によると、「水戸の梅」は、日本三名園の一つである水戸の「偕楽園」の梅をモチーフとして1892年(明治25年)に作られ、大正年間には宮中にも献上されたと言われているそうです。
現在、水戸の梅を製造しているのは、上記「亀じるし」と、「木村屋本店」の2つの製菓店のみです(Wikipediaによると、以前は5つの製菓店が製造していたようですが、3つの製菓店は廃業してしまったようです)。
「水戸の梅」を製造している2つの老舗和菓子店
亀じるし
亀じるしは、創業1852年(嘉永5年)の老舗和菓子屋で、茨城県水戸市見川町に本社があります。
直営店舗は、水戸市見川町の「亀じるし本店」をはじめ、那珂市と常陸太田市にあります。
直営テナント店は、水戸駅南口の駅ビルにある「エクセルみなみ店」や茨城空港店など、茨城県内に全部で9店舗あるようです。
オンラインショップも充実しています。
「水戸の梅」のほかにも、梅を使ったお菓子(梅酒ケーキや梅ようかん、「梅一途」「みやびの梅」、寒天菓子の「のし梅」など)や、吉原殿中、どら焼き、生大福、焼き菓子など多数の商品を販売しています。
木村屋本店

木村屋本店は、創業1860年(万延元年)の老舗和菓子屋で、茨城県水戸市南町にあります。水戸駅から徒歩10分くらいです。
「本店」と名が付きますが、店舗はここのみです。ネット販売はありませんが、宅配は行っているそうです。
営業時間や定休日はX(@Kimura_ya310)で確認できます。

「水戸の梅」が名物ですが、季節の生菓子やわらび餅、どら焼きなど多数の商品を販売しています。
亀じるしと木村屋本店の「水戸の梅」を食べ比べ!
亀じるしの「水戸の梅」は白あん

亀じるしの「水戸の梅」は一つずつ個包装になっています。


亀じるしの「水戸の梅」は外側から、紫蘇、求肥、白あんです。
求肥は白色です。
個包装の封を切った瞬間、紫蘇と梅の良い香りがしてきます。
噛むと紫蘇のパリッと裂ける音がします。
赤しそは、甘酸っぱく漬けているそうですが、甘みはあまり感じず、さっぱりとした味に感じられました。
白あんはとても甘いですが、紫蘇がさっぱり味なので、甘みを抑えてくれます。
緑茶と良く合う一品です。
オンラインショップの商品説明を見ますと、亀じるしは、赤紫蘇にとてもこだわっているのが分かります。
収穫した赤しそを新鮮な内に塩水に漬け込み、さらに梅酢に漬け込み3ヶ月寝かせた赤しそを蜜で煮込みそのまま寝かせます。収穫から3ヶ月以上手間ひまかけた赤しそを使用しております。(引用元:亀じるしオンラインショップ)
蜜は、「水戸産の梅『ふくゆい』を使用したシロップを加えた蜜」を使用しているそうです。
価格は1個194円(税込み)です(直営店での価格)。
オンラインショップでは、5個入り1,080円、8個入り1,717円などのセット販売です。
賞味期限は製造日から30日です。
木村屋本店の「水戸の梅」は黒あんのこしあん


木村屋本店の「水戸の梅」は、外側から、白い砂糖(まぶしてある)、蜜漬けの紫蘇の葉、求肥、黒あん(こしあん)です。
求肥はとっても薄く、黒あんたっぷりです。
包みを開けた瞬間、紫蘇と梅の良い香りがしてきます。
噛むと、外側の白い砂糖が「ジャリ、ジャリ」と良い音を立てます。
お味は、黒あんの味がしっかりしていて、小豆の美味しさを堪能できます。
黒あんと外側の白い砂糖が相まって、かなり甘めのお味です。
外側の白砂糖のせいか、紫蘇の味自体はあまり感じませんでした。
紫蘇の葉は芯を取り除き、口当たりを柔らかくしているそうです。
使用している原材料も余計なものを使っておらず、とてもシンプルです。
こちらも緑茶と良く合う一品です。
価格は1個140円(税込み)。
賞味期限は1週間です。
亀じるしと木村屋本店の「水戸の梅」を比較

亀じるしと木村屋本店の「水戸の梅」を並べてみました。
大きさは、亀じるしの方がやや大きいです。
どちらも、封を開けた瞬間、紫蘇と梅の良い匂いがします。
食感は、木村屋本店の方が砂糖ジャリジャリ、亀印の方が紫蘇のパリッと裂ける音がして、まったく異なります。
甘さは、外側にジャリジャリの砂糖があるせいか、木村屋本店の方が甘めです。
価格(税込み)は、亀じるしが194円、木村屋本店は140円で、木村屋本店の方がお手頃です。
賞味期限は、亀印の方が長持ちです。
まとめ:亀じるしと木村屋本店、どちらの「水戸の梅」がおすすめ?
亀じるしと木村屋本店、どちらも梅の風味が感じられて大変美味しいですが、それぞれ個性があります。
以下、お好みやご事情別に、亀じるしと木村屋本店、どちらの「水戸の梅」がおすすめかまとめました。
- あんの種類:白あんが好きな方は亀じるし、黒あんが好きな方は木村屋本店のものがおすすめです。
- 甘さ、食感:さっぱりめの甘さが好きな方は亀印のもの、甘党の人や砂糖のジャリジャリした食感が好きな方は木村屋本店のものがおすすめです。
- 賞味期限:日持ちする方が良いという方は、亀じるしのものがおすすめです。
- 価格:よりお手頃な方がよいという方は、木村屋本店のものがおすすめです。
- 購入場所:「水戸まで行けない!」という方は、オンラインショップでも買える亀じるし一択になります。
ぜひ、水戸の伝統的な銘菓を楽しんでみてください!