栃木県日光市にある創業1873年の「日光金谷ホテル」。
現存する日本最古のリゾートホテルであり、国内外の著名人がたくさん訪れた歴史があることでも有名です。
かのヘレン・ケラーさんもその一人で、現在の「別館コーナーツイン」というお部屋に滞在しました。
今回は、こちらの「別館コーナーツイン」に実際に宿泊した筆者が、お部屋や館内、お食事を徹底レビューします!
この記事は以下のような人におすすめ!
- 「別館コーナーツイン」が良さそうだけど、実際どうなんだろうと迷っている人
- ヘレン・ケラーが宿泊した部屋に興味がある人
- 景観がよく、静かに過ごせるお部屋を探している人
なお、ディナーについては別で書いていますので、下記の記事をご覧ください。
【日光金谷ホテル】100年前の料理を再現した「クラシックディナー」を味わう<ブログ>
お勧めする理由
早速ですが、結論から言います!
「日光金谷ホテル」をお勧めする理由
- 現存する日本最古のリゾートホテルに宿泊できる
- クラシックホテル好きにはたまらない建物と内装
- 食事が美味しい
- 日光東照宮まで徒歩圏内
「別館コーナーツイン」をお勧めする理由
- ヘレン・ケラーも宿泊したことがあるお部屋!
- 2024年7月にリニューアルして綺麗になっているにも関わらず、間取りは当時のまま!金谷ホテルの中でも一番昔のまま残っているお部屋!
- 広い床面積、高い天井、大きな2面の窓という部屋の造りで、とても解放感があり、リラックスできる!
- 部屋から見える日光の森の風景が良い!
- 別館の角部屋なので騒々しくなく、静かに過ごせる
ホテルの概要
日光金谷ホテルの歴史

栃木県日光市にある「日光金谷ホテル」は1873年(明治6年)創業の、現存する日本最古のリゾートホテルです。
和と洋が調和した、クラシックホテルならではの雰囲気が漂います。
世界遺産の日光東照宮、日光山輪王寺、日光二荒山神社へは徒歩圏内です。
金谷ホテルの歴史は、日光東照宮の雅楽士・金谷善一郎が、ヘボン式ローマ字綴りを考案したヘボン博士を自宅に泊めたところから始まります。
ヘボン博士は、「日本を訪れる外国人が今後増加するので、外国人向けの宿泊施設を作ってはどうか」と善一郎に勧めました。
善一郎はその助言に従い、1873年(明治6年)、四軒町(今の日光市本町)の自宅の一部を「金谷カッテージ・イン」として開放しました。
これが「金谷ホテル」の始まりです。
1878年(明治11年)には英国人旅行家イザベラ・バード女史が訪れ、「日本奥地紀行」で「金谷カッテージ・イン」を紹介しました。また、当時の在日英字新聞でも紹介されました。
その結果、「金谷カッテージ・イン」は「日本のリゾート避暑地=日光」のホテルとして、その地位を確立しました。
1893年(明治26年)には、現在の地で金谷ホテル(本館)を開業しました。
金谷ホテルに宿泊した国内外の著名人の中には、ノーベル賞受賞者のアインシュタイン、視覚・聴覚の重複障害者でありながら社会福祉活動家・教育家として活躍したヘレン・ケラー、大西洋単独無着陸横断飛行に最初に成功したリンドバーグ、第32代アメリカ大統領フランクリン・ルーズベルトの妻、エレノア・ルーズベルト、ドイツの細菌学者コッホ、昭和天皇、内閣総理大臣を務めた吉田茂、夏目漱石、新渡戸稲造、日本人初のノーベル賞受賞者である湯川秀樹などがいます。
以下、日光金谷ホテルの歴史のまとめです。
- 1873年(明治6年):四軒町(今の日光市本町)で「金谷カッテージ・イン」を開業
- 1893年(明治26年):現在の地で金谷ホテル(本館)を開業
- 1901年(明治34年):新館が落成
- 1921年(大正10年):竜宮(観覧亭・展望閣)建設
- 1935年(昭和10年):別館が落成
- 1936年(昭和11年):本館が改造され、地面を掘り下げて3階建てになる
- 1961年(昭和36年):第二新館が落成
- 2005年(平成17年):日光金谷ホテルの本館、新館、別館、竜宮が、国指定登録有形文化財に登録される
- 2007年(平成19年):日光金谷ホテルが近代化産業遺産に認定される
なお、系列の「中禅寺金谷ホテル」は、中禅寺湖畔の森の中にあります。
ログハウス風の洋式ホテルで、金谷ホテル伝統のフランス料理を楽しむことができます。
また、温泉施設も備えています。温泉露天風呂「空ぶろ」はお勧めです!
しかもこの温泉、内湯・外湯とも循環しない源泉掛け流しです!泉質は硫黄泉(硫化水素型)です。
日光金谷ホテル、中禅寺金谷ホテルともに、一人でも宿泊できるプランもあります。
(注:「鬼怒川金谷ホテル」は経営が別だそう)
ちなみに、金谷ホテル創業者・金谷善一郎の次男、正造は、1907年(明治40年)、25歳の時に箱根の「富士屋ホテル」創業家の山口家に婿入りし、ホテル二代目の経営者として手腕を発揮したそうです。
アクセス
公共交通機関利用
「日光金谷ホテル」の最寄り駅は、東武日光駅・JR日光駅の2つです。
・東武鉄道で東武日光駅まで行く場合
新宿・池袋駅から:特急スペーシアきぬがわ号、日光号で約2時間
浅草駅から:特急スペーシアけごん/特急リバティけごん/特急スペーシアXで約2時間
・JR でJR日光駅まで行く場合
宇都宮駅から:JR日光線で約40分
・東武日光駅・JR日光駅から
東武日光駅・JR日光駅から日光金谷ホテルまでは、シャトルバスか路線バス(東武バス)で行けます。
シャトルバス
乗り場、時刻表の詳細はホテルの公式HPをご覧ください(https://www.kanayahotel.co.jp/shuttle/)
東武バス
奥細尾・中禅寺温泉・湯元温泉行のバスに乗車し、 「神橋(しんきょう)」バス停で下車(約5分)。進行方向に向かって左側の急な坂を上がったところに「日光金谷ホテル」があります(徒歩3分)。
車で来る場合
・東北道「宇都宮インター」→「日光宇都宮道路」(有料高速道路)→日光インターで降りる。
宇都宮インターと日光インターの間は約25Km、約20分です。
日光街道の美しい杉並木を見ながら来たい場合は、国道119号で行きます。
・日光金谷ホテルの駐車場は、約60台収容可、無料、予約不要です。

神橋バス停から来る場合や、国道119号を通ってくる場合、左側に見える「神橋(しんきょう)」や「日光東照宮」の参道前の交差点が目印です(神橋が真横に見えたり、交差点まで行ってしまったりすると行き過ぎです)。
通りから日光金谷ホテルへ入る坂道はかなり急なのでお気をつけください。
チェックイン・チェックアウト
標準的なチェックインは午後3時から、チェックアウトは午前11時までです。
建物のつくり
画像出典:日光金谷ホテル(https://www.kanayahotel.co.jp/nkh/facilities/)
「日光金谷ホテル」には、本館、新館、別館、第二新館の4つの建物があります。
別館は、「別館ROYAL HOUSE」とも呼ばれているようです。

本館は3階建てです。2階、3階は明治期の建物、1階は昭和の時代に地面を掘り下げて増設した部分です。
本館1階には、フロント、ロビー、クローク、ギャラリー、クラフトラウンジ、バー・デイサイト、ギフトショップ、ブライダルサロンがあります。

本館1階。写真左にあるのがフロント、写真右側はホテルの正面玄関です。

クラシカルな雰囲気が漂うフロントです。

入口は2つあり、写真左手前が別館に近いドア、奥が回転扉です。

ロビーはフロントを正面にして右手にあります。広々としています。昼は庭や日光の山並みが見えます。
本館2階には、メインダイニングルーム、食堂、家族風呂、客室があります。
本館3階はすべて客室です。
新館は2階がバンケットホール、3階が客室です。1階はないようです。
別館、第二新館は客室のみです。
見どころや主な施設については、本記事下の方の「施設」ご覧ください。
別館の位置と内部
今回ご紹介する「日光金谷ホテル」の「別館コーナーツイン」は、「別館ROYAL HOUSE」 1階にあります。

別館は、フロントのある本館の隣の建物です。
石畳でつながっていますが、屋根はありません。雨が降っているときは建物入口付近にあるホテルの傘を借りられます。
別館は、1935年(昭和10年)に完成した3階建ての建物です。天井が高いのが特徴で、今では4~5階建てに匹敵するそう。
約半年の改修工事を終え、2024年7月15日にリニューアルオープンしました。
外観はそのままで、屋根の銅板を取り換え、お風呂を含む館内をリニューアルしたとのこと。
日光金谷ホテルには過去に国内外の多くの著名人が宿泊しましたが、ヘレン・ケラーが泊まったこの「別館コーナーツイン」が一番、当時の間取りのまま残っているそうです。
別館の2階、3階は、隣にあった小さな部屋をぶち抜いているらしいです。

別館を横から見たところです。1階の一番左側のお部屋が今回宿泊した「別館コーナーツイン」です。

別館の入口は、二重扉になっています。
一枚目の扉の横には立派な彫刻があります。
長尾鳥(ながおどり)の彫刻がありますが、ヘレンケラーはこの長尾鳥をこよなく愛したそう。
箱根の「富士屋ホテル」には生きた尾長鳥がいたそうですが、生きたままだと難しいということで、ここでは彫刻にしたとか。

二枚目の扉の手前、風除室はこのような明るくお洒落な空間になっています。二枚目の扉の奥に大きな鏡があるのですが、この彫刻も立派でした。
鏡の右側が1階客室へと続く通路です。

別館は3階建てです。2024年のリニューアルの際にエレベーターも設置したそう。
階段もなかなかおしゃれなデザイン。手摺は宮大工建築でしょうか?
写真右下、奥の明るくなっているところが別館1階の入口です。
白い壁とブラウンのドアでシックな雰囲気です。照明も素敵です。
客室:ヘレン・ケラーも宿泊した「別館コーナーツイン」
クラシカルかつ解放感のあるお部屋
「日光金谷ホテル」の「別館コーナーツイン」の床面積は44.2㎡、大きな2つの窓があるのが特徴です。定員は1~2名です。
「別館コーナーツイン」は、過去にはヘレン・ケラーが宿泊しています。
前述したように、この「別館コーナーツイン」が一番、当時の間取りのまま残っているそうです。
ヘレン・ケラーが、今日自分が泊まる空間でくつろいだり、寝たりしていたのか、と思うと感慨深いですね…!

「別館コーナーツイン」の場所は、別館1階の入口を入って真っすぐ進み、左に曲がった、突き当りです。「105号室」です。
お部屋はカードキーで入ります。

写真正面が「別館コーナーツイン」のお部屋の入口。奥の開いている戸はバスルームの扉です。

入口を入って右手に主室があります。バスルーム、トイレはその手前です。

こちらが主室です。大きな2枚の窓から、日光の美しい緑が見えます。

窓際から部屋の内部を見たところです。広々とした空間に上品な家具が収まっています。

別館の共有部分と同様、こちらのお部屋の柱や家具もダークブラウンで揃えられており、クラシカルで落ち着いた雰囲気です。

お部屋にカーテンはなく、その代わり、曇りガラスの格子窓と襖があります。
美しい模様が入った曇りガラスの格子窓を閉めるとこんな雰囲気です。

襖も閉めてみました。クロスは、周囲の和紙クロスと同じです。
公式HPには「部屋を包み込む和紙クロスは金谷家の家紋でもある「笹竜胆」の花形をベースとし、竣工当初から別館を見守ってきた玄関の「灯籠」、日光を象徴する「神橋」をモチーフとしております。」(引用:https://www.kanayahotel.co.jp/nkh/stay/)とあります。

お部屋のカードキーと同じデザインです。素敵ですね。

こちらは天井。格子天井とランプがお部屋にマッチしていて素敵です。
前述したように、こちらのお部屋、実は天井が高いんです。(ホテルのHPではPRされていません)
なので、床面積の広さ、大きな2面の窓と相まって、かなり広々とした空間に感じられます。
それだけでもこの部屋を選んでよかったなと思うくらい、解放感があり、リラックスできました!
別館には大きな2枚窓がある「スイートルーム」(コーナーのお部屋がある)、今回ご紹介している「コーナーツインルーム」のほかに、一番客室数の多い「デラックス」というお部屋もありますが、やはりコーナールームがお勧めです。

ソファとイス、テーブルもクラシカルなデザインです。背の小さい方ならソファで寝そべることができます。

ベッドはゆったりの110cm幅。マットレスは柔らかめでした。シーツはツルっとしていた肌触りが良かったです。
枕は固めと柔らかめのものが一つずつありました。


部屋の明かりはベッドサイドのコントロールパネルで調整します。
部屋の入口のベッド側に部屋全体と入口の電気を操作できるスイッチがあります。
ベッドサイドランプ、ベッド下ランプは両方のベッドにあります。
コンセントも両サイドにあるので、寝ながら携帯電話の充電ができます。

空調は自分でコントロールできます。空調も木枠で覆われていて、部屋の雰囲気を損ないません。

こちらはキャビネット。左側がクローゼットです。空けると内側に取り付けられたランプが自動で付きます。

洋服掛けの下には、金庫が入った引き出しと、空の引き出しがあります。
荷物置きもここに入っています(クローゼットから出して使います)。
重厚感がありながらも、開け閉めがしやすく、引き出しも滑らかに動くクローゼットでした。

冷蔵庫はキャビネット右下の扉に入っています。冷蔵機能のみです。

テレビの下のキャビネットです。右側はホテルの案内が入っています。
左側は空です。深さがあります。荷物を入れるのに使ってもいいですね。
主室には時計が無いので、それが少し不便でした。

こちらはトイレ。主室の手前にあります。縦に長い空間です。
スイッチはなく、クローゼットと同様、ドアを開けると自動で電気が付きます。
写真では写っていませんが、手洗いの左壁に、お手拭きタオルが掛かっています。
温水洗浄便座付トイレです。

こちらは白のタイルが美しいバスルーム。鏡の枠はお部屋と同じダークブラウン色で統一されています。

窓のスクリーンは上げることもできます。また違った雰囲気になります。

床までタイル貼りです。

これはバスルーム用の暖房器具でしょうか?(確認するの忘れました…)

洗面台も素敵です。洗面台の周りや、下のキャビネットの上などに物が置けるので便利でした。
シャワーの水圧はやや強めかと思います。シャワー範囲の調整ができます。
シャワー、洗面台共に、温度調整は難しくありません。
部屋から見える景色

部屋からは日光の美しい森が見えます。
窓際のベッドから見える方角は、大まかに言うと、日光東照宮がある方角です。
下の方には、国道120が少し見えます。大谷川は見えないようです。

ベッドの足元方向にある窓(クローゼット側の窓)からは、日光金谷ホテルの敷地が見えます。
写真左奥の建物が本館、一番右が新館です。

どちらのベッドからも、寝転がりながら外の緑が見えます。

窓際のベッドで寝転がりながら撮ってみました。晴れていれば遠くは日光の山々が見えます。
宿泊した当日は、雨のち曇だったのですが、雨上がりの方が緑が綺麗に見えました。
アメニティ・備品


こちらは洗面台の上にあるアメニティ。次のものが用意されています。
- クレンジング
- 洗顔料
- 化粧水
- 乳液
- ヘアブラシ
- 歯ブラシ
- ボディタオル
- コットンセット
- かみそり

基礎化粧品類は、「OSAJI」(オサジ)のもの。
皮膚科学を重視し、化粧品の世界最高峰の技術や安全性に基づいたmade in japanブランドだそう。
金谷ホテルのこだわりのチョイスがこんなところにも表れていますね。
ひのきのような良い匂いがしました。
1人1袋なので、足りないかもと少し心配しましたが、夜、朝でちょうど使い切れました。

- シャンプー
- コンディショナー
- ボディソープ
- ハンドソープ
シャンプー類も「OSAJI」(オサジ)のもの。

タオル類は次のものが用意されています。
- タオル
- バスタオル
- ハンディタオル
厚みがありながらも柔らかい生地で、特にバスタオルは気持ちよかったです。

- ドライヤー
ドライヤーは洗面台の下の引き出しにありました。十分な風量があります。

- ナイトウェア
- スリッパ
ナイトウェアは白です。スリッパはふわふわでとても履き心地がよかったです。
お茶セット

お茶類は、次のものがキャビネットの中に用意されていました。
- ミネラルウォーター
- ドリップコーヒー
- オリジナルブレンド煎茶

ミネラルウォーターは、金谷ホテルのオリジナルラベルです。
150周年記念ラベルらしく、「150」と書いてあります。裏側はホテルからのメッセージがプリントされています。

下の棚には煎茶セットとポットが、引き出しにはコーヒーとカップ、コップ類があります。お洒落で品がありますね。

有機コーヒーです。

オリジナルブレント煎茶は狭山茶。

煎茶セットが載っているお盆は日光彫です。

カップ類もおしゃれです。
清潔感
今回泊まった時期が、2024年7月にリニューアルされてからほぼ1年ということもあり、お部屋は大変綺麗でした。
お掃除もよくされていて、快適でした。
ただ、一緒に宿泊した高齢の親曰く、「別館の廊下や、部屋のバスルームはややかび臭いにおいがする」とのことでした。
リニューアルされたとはいえ、建物自体が古かったり、喚起に限界があったりするせいかもしれません(私見です)。
その辺が気になる方はいるかもしれませんが、主室(ベッドがある空間)では臭いは気にならなかったので、少なくとも私達は問題なく泊まれました。
食事

「日光金谷ホテル」に泊まったら、是非、夕食、朝食はホテルで召し上がってみてください!
とても素敵な思い出になること間違いなしです!
夕食
夕食は、今からおよそ100年前に、実際に金谷ホテルでディナーとして提供されていたメニューの中から選んで再現した「クラシックディナー」をいただきました。
詳しくは次の記事をご覧ください。
【日光金谷ホテル】100年前の料理を再現した「クラシックディナー」を味わう<ブログ>
朝食
朝食は朝7時30分から9時30分(ラストオーダー)まで、場所は本館2階「メインダイニングルーム」です。
メニューは、「アメリカンブレックファースト」を選びました。(追加料金1,100円(税込み)で、和朝食(松花堂風)にも変更できます。チェックインの際に案内があります。)

窓際の席に案内していただきました。食器とメニューがセットされています。
朝は日差しが入るらしく、レースカーテンが掛かっていましたが、9時頃に明けてくれました。

メニューは次のとおりです。
- ジュース(ミルク/オレンジ/マンゴー/トマトジュース/グリーンスムージー)
- 卵料理(スクランブルエッグ/プレーンオムレツ/フライドエッグ)
- 付け合わせ(那須三元豚3種:ハム、ベーコン、ソーセージ)
- サラダ
- トースト、バター、ジャム
- 飲み物(コーヒー/紅茶)
ジュース、卵料理、飲み物は好きなものを一品ずつ選びます。

「アメリカンブレックファースト」の朝食です。

ジュースは、一緒に行った親はグリーンスムージー、私はマンゴーをいただきました。
グリーンスムージーはとても飲みやすくお勧めです!
マンゴーも濃厚で美味しかったです。

卵料理はオムレツを選択。オムレツは、金谷ホテル人気メニューのひとつだそう。
ふんわり、中はトロっと。とても食べやすく美味しいオムレツでした。
同じお皿に付け合わせの那須三元豚3種(ハム、ベーコン、ソーセージ)と、ブロッコリー、ジャガイモなどの焼き野菜が添えられています。

こちらはサラダ。新鮮なお野菜を美味しいドレッシングで頂きます。

こちらはトーストと丸いパン。バターとジャムを付けて頂きました。
ジャムは瓶に入っているので、食べきれなかったら持ち帰ることができます。

素敵なカップに入ったコーヒー。席についてメニューを選択したら、割と早い段階でついでくれました。
素敵なダイニングルームで庭の美しい景色を見ながら食べる美味しい朝食は、とても贅沢で特別なものでした。
施設
「日光金谷ホテル」には見どころや施設が沢山あります。
館内の見どころ
・回転扉(本館1階)


内側の上部に見事な彫刻があります。
・彫刻コレクション(本館1階)

右上:猫の彫刻、隣にボタン、右下:雀の彫刻
・小食堂の天井絵(本館2階)

小食堂は、ホテルで最初にお客さんに食事を出した食堂です。花鳥風月を描いた見事な天井絵があります。
・ダイニングルーム周辺(本館2階)
朝食、ランチ、喫茶、ディナーの会場となるのが本館2階の「メインダイニングルーム」です。
明治時代のホテルロビーが、昭和11年の改装時に現在の「メインダイニングルーム」として生まれ変わったそうです。

「メインダイニングルーム」周辺には、和洋折衷の装飾品が見られます。
左上:炎の欄干、右上:日光彫の大きな鏡、左下:竹の柱、右下:「想像の象」

「メインダイニングルーム」入口手前に、小さな休憩スペースみたいなものがあります。
日光彫の机や、暖炉と彫刻彫りの鳥居などがあります。
1階から吹き抜けになっていて、下はフロントです。
・金谷ホテルを訪れた国内外の著名人の紹介(本館1階)

ロビー横のビリヤード台がある空間に、金谷ホテルを訪れた国内外の著名人を紹介するパネルが展示されています。
・金谷ホテルの車(別館前)

別館の正面に停まっているいる金谷ホテルの車のナンバーは、金谷ホテル創業の年である「1873」。
なんと、金谷ホテルの車のナンバーはすべて「1873」だそう!こだわりがすごいです!
館内ツアー
午後5時から約40分間、館内ツアーが開催されます。予約不要です。(当日開催されるかどうかは、フロント付近に案内の掲示が出ています)
金谷ホテルのベテランの方からお話を聞くとホテルへの理解が深まり、より充実したホテル滞在となること間違いなしです。宿泊の際は、是非参加してみてください!
ギフトショップ

ギフトショップは、本館1階、フロントの左側にあります。
営業時間は朝8時30分から夕方6時まで(季節により変更あり)です。
ギフトショップでは、金谷ホテルオリジナルの商品をはじめ、パンやクッキーなどの金谷ホテルベーカリー商品、 甲州印伝やロンネフェルトなどの品物などを販売しています。
写真右下に写っている「百年ライスカレー」がお勧めです!
百年カレーは、金谷ホテルの定番メニューで、それがお土産になっています。
ビーフカレーと、チキン&マッシュルームカレーがあります。
カレーソースと具が別になっていて、器の中で混ぜ合わせながら食べます。
甘みがありながらも辛いという不思議なお味(でも美味しい!)です。

数量限定で「百年カレーパイ」も販売されています(焼き上がり時間:午前10時)。
「百年カレーパイ」は、ホテルのシェフが朝食を作り終わった後に焼いているそう!
私も買いましたが、外はサクサク、中は濃厚なカレーが入っていてとても美味しかったです。
バー・デイサイト

「デイサイト」とは「大谷石」という意味。大谷石は栃木県宇都宮市大谷町で採掘される軽石凝灰岩の石材です。栃木県では外壁など、様々なところで使われています。
こちらのバーでは、シングルモルトウィスキーを常時200種類以上取り揃えているそう。
本館1階にあります。
営業時間は夕方5時(月、木曜日は夕方6時)から夜11時まで(10時30分ラストオーダー)。
クラフトラウンジ
軽食・喫茶をいただけます。
百年ライスカレーや金谷ホテルパティシエ特製ケーキなどがあるそう。
本館1階にあります。
*当面の間休業だそうです。
貸切風呂「家族風呂」
日光金谷ホテルには、大浴場はありませんが、有料で利用できる貸切風呂「家族風呂」があります。
温泉ではないそうです。
利用したい場合は、フロントで申し込みます。利用時間は午後3時から夜10時までです。
浴衣、スリッパでの館内の移動は不可です。タオルは部屋から持参する必要があります。
金谷ホテルギャラリー

展示室「金谷の時間」です。
金谷ホテル150年間の歴史の中に登場した事柄や人物に関しての物品や史料などを展示しています。
営業時間は午前9時から午後5時30分まで。無料です。場所は本館の向い側、金谷ホテルの門の側です。
屋外施設
・プール
夏期開設です。2025年度は営業していません。
・スケートリンク
天然氷によるもので、大正の頃、著名人同士による社交場として賑わっていたそう。
冬季営業ですが、近年では温暖化の影響で満足な結氷が得られないことが多く、不定期営業になっているそうです。
周辺散歩
・大黒山(だいこくやま)散策路
日光金谷ホテルの裏山(通称:大黒山)を散策する、一周30〜40分ほどのコースです。
山頂には、明治期に建てられた大黒様をお祀りしている小さなお社があります。
石段や勾配がついているところがあります。健脚向きです。
・大谷川(だいやがわ)散策路

日光金谷ホテルの庭園から大谷川の河畔まで散策路で、往復約10分です。
大谷川の河畔からは、神橋を真横から見上げるように眺めることもできます。
石段や、多少勾配がついているところがあります。
どちらのコースも、必ず底の平たい靴で散策してくださいとのことです。
また、雨天時などの路面が滑りやすくなっている時や、夜間や冬季などは散策できません。
周辺観光
【「日光金谷ホテル」周辺】
・世界遺産「日光の社寺」
日光東照宮、日光山輪王寺、日光二荒山神社の103棟の「建造物群」と、これらの建造物群を取り巻く「遺跡(文化的景観)」です。
「日光金谷ホテル」からは徒歩圏内です!
・金谷ホテル歴史館

日光金谷ホテル創業の地に建つ「金谷ホテル歴史館」。
1873年(明治6年)、東照宮の雅楽師金谷善一郎が四軒町(現在の日光市本町)に開業した「金谷カテッジイン」が、長年の時を経て2014年4月に国の登録有形文化財になり、「資料展示室」を伴う「金谷ホテル歴史館」として、2015年3月から一般公開されています。
江戸時代には武家屋敷であったことから通称「金谷侍屋敷」と呼ばれたこの建物は、忍者屋敷のような複雑な造りになっていて面白いです。
英国人旅行家イザベラ・バードが滞在したのは、こちらの「金谷カテッジイン」です。
館内は撮影禁止です。隣には「金谷ホテルベーカリー」があります。
「日光金谷ホテル」から約1.3kmです。
【霧降高原エリア】
・霧降高原キスゲ平園地
天空回廊と呼ばれる、霧降高原レストハウスから小丸山展望台まで1,445段の階段が整備されています。高低差は240mです。
ニッコウキスゲの見頃は、例年6月下旬から7月下旬です。
「日光金谷ホテル」から約12kmです。途中からカーブの多い山道に入っていくので、運転注意です。
・日光霧降高原 大笹牧場
美味しいソフトクリームが食べられる牧場です。
「日光金谷ホテル」から約20kmです。
【足尾エリア】
・足尾銅山
約400年の歴史があり、かつて「日本一の鉱都」と呼ばれ大いに栄えた足尾銅山の坑内観光施設です。
トロッコ電車に乗って坑道内へ入り、坑道内150メートル奥で降車し、そこから約300メートルを徒歩で見学できます。
「日光金谷ホテル」から約23km、車で約30分です。
【奥日光エリア】
・中禅寺湖
奥日光にある、栃木県最大の湖。約2万年前に男体山の噴火により原形が出来た湖です。
「日光金谷ホテル」のあるエリアよりも涼しく、明治から昭和初期にかけて外国人の避暑地として賑わいました。
湖を一周する遊覧船がお勧めです。
「日光金谷ホテル」から遊覧船乗り場まで、約19km、車で約30分です。
・華厳の滝
日本三大名瀑の一つです。中禅寺湖から流れ出た水が、約97メートルの高さから落下する荘厳な滝です。
「日光金谷ホテル」から約18km、車で約30分です。
・戦場ヶ原
日光国立公園にある湿原です。中禅寺湖をめぐって男体山の神と赤城山の神が争った「戦場」だった、という神話が名前の由来といわれています。
ハイキングもでき、紅葉の時期は多くの人で賑わいます。特に「千手ヶ浜」の紅葉は綺麗です。
「日光金谷ホテル」から三本松園地駐車場まで約27km、車で約40分です。
・奥日光湯元温泉
788年、日光開山の祖としても知られる「勝道上人」が発見したとされる温泉です。
日光で温泉と言ったらここです。
「日光金谷ホテル」から約32km、車で約45分です。
まとめ
過去にはヘレン・ケラーも滞在したという「日光金谷ホテル」の「別館コーナーツイン」。
2024年7月にリニューアルしたこともありお部屋は大変綺麗ですが、間取りは当時のまま。
実際に泊まって、「ヘレン・ケラーもこの部屋で寝泊まりしたのだなと」と昔に思いを馳せると、感慨深いものがあります。
お部屋は、広い床面積、高い天井を持ち、大きな2面の窓からは緑も見えるため、とても解放感があり、リラックスできました。
客室しかない別館の角部屋なので騒々しくなく、静かに過ごせるのも魅力です。
日本最古のクラシックホテル「日光金谷ホテル」の「別館コーナーツイン」に、皆さんもぜひ一度、泊まってみてください!お勧めです!
ディナーについては下記の記事をご覧ください。