【日光金谷ホテル】100年前の料理を再現した「クラシックディナー」を味わう<ブログ>

明治6年創業の、現存する日本最古のリゾートホテル、「日光金谷ホテル」。
「クラシックディナー」は、今から約100年前、国内外を問わず多くの著名人たちで賑わっていた華やかな時代の日光金谷ホテルで実際に提供されていたディナーメニューの中から、ホテルを代表するお料理を選びコースに仕立てたものです。

今回は、こちら「日光金谷ホテル」の「クラシックディナー」を実際にいただいた筆者が、その内容を徹底レビューします!

この記事は以下のような人におすすめ!

  • 「日光金谷ホテル」でディナーをどのコースにしようか悩んでいる人
  • 「日光金谷ホテル」の「クラシックディナー」がどんな内容か知りたい人
  • 日光でおすすめのディナーを知りたい人

「クラシックディナー」をお勧めする理由

早速ですが、結論から言います!

日光金谷ホテル」の「クラシックディナー」をお勧めする理由

  • 明治時代、国内外の著名人で賑わっていた華やかな時代の金谷ホテルで実際に提供されていたお料理を堪能できる!
  • 歴代の料理長から受け継がれてきた、時代が変わっても変わらない味を堪能できる
  • 現代でも食べやすい味!

「日光金谷ホテル」の概要

栃木県日光市にある「日光金谷ホテル」は明治6年(1873年)創業の、現存する日本最古のリゾートホテルです。

なんと、あのアインシュタインやリンドバーグ、ヘレン・ケラーも訪れたことがあります!

館内には、歴史と伝統を感じられる装飾品や建築がふんだんにあり、クラシックホテル好きにはたまりません。

ホテルの概要やアクセスは、下記、「日光金谷ホテル」の「別館コーナーツイン」に宿泊した際の記事をご参照ください。

【日光金谷ホテル】ヘレン・ケラーも宿泊した「別館コーナーツイン」<宿泊記ブログ>

ディナー会場

日光金谷ホテル」のディナー会場は、本館2階の「メインダイニングルーム」。

明治時代のホテルロビーが、昭和11年の改装時に現在の「メインダイニングルーム」として生まれ変わったそうです。

柱頭彫刻や「迦陵頻伽(かりょうびんが)」(上半身が人で、下半身が鳥の仏教における想像上の生物)など、明治時代の装飾品があるのが特徴です。

お食事をいただきながら歴史を感じられる、そんな素敵なダイニングルームです。


メインダイニングルームの入口

こちらが「メインダイニングルーム」の入口。クラシカルな装飾です。


メインダイニングルーム

「メインダイニングルーム」は、サンルームのようになっている窓側の席と、広い内部のお部屋の席に分かれています。


メインダイニングルーム
窓側の席を背にして撮っています

内部のお部屋はとても広く、写真左奥の方にも席が続いていました。


メインダイニングルームの柱頭彫刻

メインダイニングルーム暖炉の上の彫刻

柱頭彫刻や、暖炉とその上の彫刻など、見事な内装です。


メインダイニングルームを外からみたところ

窓側の席に案内されました。メインダイニングルームの窓際の席は、外から見ると、左側の建物(本館)の2階のガラス張りのところです。


メインダイニングルームの窓際の席

メインダイニングルームの窓際の席

窓側の席は、ホテルの正門の方を向いていて、庭園や別館が見えます。夏なので午後6時過ぎでも明るいです。


メインダイニングルーム窓際の席にある彫刻類

窓側の席の方にも彫刻が飾ってあったり、日光彫の机があったりするなど、歴史と伝統を感じることができます。

なお、ディナーの時間は、午後6時から8時(ラストオーダー)ですが、「クラシックディナー」の場合、料理が多いせいか、なるべく午後6時スタートの方が良いようです。

ドレスコード

日光金谷ホテル」でのディナーで気になるのがドレスコードですが、ノーネクタイ・ノージャケットでOKだそう!

ただし、次の服装はNGです。

  • 露出の多いタンクトップやキャミソール
  • ダメージデニム
  • 短パン
  • ビーチサンダル
  • 客室にあるナイトウェアやスリッパでのご利用
  • その他、他のお客さんが不快と感じる服装

実際のお客さんの服装は、日光を観光する時のような、カジュアルな服装の人がほとんどでした。スニーカーの方も多かったです。

ディナーコースの種類

日光金谷ホテル」のディナーには、いくつか種類があります。

  • 金谷ホテル ロイヤルディナー

料金:24,200円
内容:大正3年、金谷ホテルが実際に提供していたメニューをもとに、これまでの金谷ホテルの料理を顧みて記念ディナーコースとして再構築したもの。

  • クラシックディナー

料金:18,700円
内容:日本ホテル協会の創設100周年を記念して、今からおよそ100年前に、実際に金谷ホテルでディナーとして提供されていたメニューの中から選んで再現したもの。

  • Today’s Dinner

料金:13,200円~
内容:メインは、「スズキ」のコンフィー、「とちぎ霧降高原牛」ロース肉のグリエ。

  • 金谷ディナー

料金:13,200円~
内容:メインは、大正コロッケット(蟹)、虹鱒のソテー金谷風。

  • Light Dinner

料金:9,900円~
内容:メインが一品のコースです。

「Light Dinner」以外は、ホテルに宿泊せずとも、ディナーのみの予約も可のようです。

今回こちらの記事では、「クラシックディナー」をご紹介します。

「クラシックディナー」の内容

今から約100年前、国内外を問わず多くの著名人たちで賑わっていた華やかな時代の「金谷ホテル」。

そのような時代に実際に提供されていたメニューの中からホテルを代表するお料理を選んで再現し、コースに仕立てたものが、今回ご紹介する「日光金谷ホテル」の「 クラシックディナー」です。

日本ホテル協会の創設100周年を記念してできたコース料理だそう。

メニュー表

ショープレートとメニュー表

席に着くと最初に置いてあるショープレートとメニュー表です。

表紙の写真は「日光金谷ホテル」の建物の内装でしょうね。クラシックな感じが素敵です。


メニュー表

メニュー表を開けてみます。挿絵もかわいいです。

上から3,4番目に、「海の幸(鯛) 陽光ソース」「日光虹鱒のソテー金谷風」とあります。
これは、どちらか一つを選びます。
席についたら案内がありますので、好きな方を選んで注文します。

2人で来ている場合、一つずつ注文するのもありですが、今回私達は「日光虹鱒のソテー金谷風」が食べたかったので、こちらを2人分注文しました。


飲み物メニュー表

また、飲み物のオーダーも尋ねられます。
私はお酒を飲まないので、金谷ホテル指定農園の「100%りんごジュース」を注文しました。


りんごジュース

お料理の前に提供されました。さわやか甘みの、美味しいりんごジュースでした。

さあ、いよいよ「クラシックディナー」のお料理の登場です!
提供された順にご紹介してゆきますね!

湖の黒ダイヤ レモン添え

湖の黒ダイヤ レモン添え

まずは「湖の黒ダイヤ レモン添え」。「湖の黒ダイヤ」とはキャビアのこと。

中央のパセリの左にある黒いものがキャビアです。
キャビアは自家製で漬けているそう。塩が効いていて大変美味しいです。

添え物のお野菜には酢が効いたドレッシングがかかっています。

器は二重構造で、お料理が入った容器と、それを冷やすための氷が入った器とに分かれています。

右下の、一緒に提供されたブリオッシュは手でつまんで大丈夫です。フィンガーボールも付いています(写真左奥)。

コンソメスープ

コンソメスープ

こちらはコンソメスープ。


コンソメスープ

最初お皿には、豆腐、アスパラガス、パプリカのみが入っています。
そこに、ウエイターの方がコンソメスープを注いでくれます。

コンソメスープは、しょう油のような、でもシナモンスパイスの風味もするような、不思議な味でした。

パン


パン

バター

メニュー表には記載がありませんが、パンも頂くことができます。

ライ麦パン、ブリオッシュ、ロイヤルブレッドが用意されており、好きなものを選べます。
もちろん全種類頂いても大丈夫です。
おかわりもできます。
素敵な容器に入ったバターと一緒に頂きます。

 日光虹鱒のソテー金谷風

日光ニジマスのソテー金谷風

こちらは、日光虹鱒(ニジマス)のソテー金谷風。金谷ホテルの看板料理の一つとのこと。

ソースには、しょう油と、当時貴重だったバター、砂糖を使っているそう。
添え物も当時と同じ、じゃがいもとほうれん草(魚の下に敷いてあります)。

虹鱒は柔らかく、ホロホロ。クセが無く食べやすいです。
ソース自体はかなり甘めで濃く、バターの風味が香ばしいです。

濃いかなと思ったソースは、魚の白身と絡めて食べたらちょうどよかったです。

大正コロッケット(蟹)

大正コロッケット

「大正コロッケット」こと、カニのクリームコロッケ。下はトマトのソースです。

カニクリームは濃厚、トマトソースは酸味が強めで、良い相性です。
衣が薄いので脂っこくありません。

上に乗っている緑のものはネギの一種で、食べられます。

牛フィレのステーキ

牛フィレのステーキ

牛フィレのステーキ

こちらは「牛フィレのステーキ」。日光市の霧降高原で育てられた「霧降高原牛」です。

しっかりとした味で美味しいです。

添えられているのは栃木の野菜。マゼランソース(?)とともに頂きます。

キジのロティ

キジのロティ

キジのロティ

「キジのロティ」は、お肉の中にトリュフを入れ、丸めて焼いたもの。
野菜はオリーブ油でいためているそう。

キジ肉がとても柔らかく、噛むとトリュフの香りがして、とても美味しかったです。

野菜サラダ

野菜サラダ

さっぱりとサラダです。なんだか豪快な切り方です(笑)。

サウザンドレッシングとともに頂きます。

プリン

プリン

プリン、クリームは、昔風で少し固めに作っているそう。カラメルもちゃんと苦めの味です。

いちごは栃木県産の「なつおとめ」。初めて聞く品種でした。
栃木県でも結構珍しいのではないかと思います。
お味は、酸味が強く、プリン、ホイップクリームとちょうどよくマッチします。

コーヒー 又は紅茶

紅茶

最後は飲み物で締めくくり。

私は紅茶を選びました。

まとめ

約100年前に、実際に金谷ホテルでディナーとして提供されていたメニューの中から、ホテルを代表するお料理を選んで再現した「日光金谷ホテル」の「クラシックディナー」。

そのいずれも、現代でも食べやすい味で、昔の素朴さもありつつ、金谷ホテルの伝統も感じられる、そんなお料理でした。

どれも大変美味しく、また食べたいと思うお料理でした。

皆さんもぜひご賞味ください!

ディナーのみの利用も可能ですが、せっかくなので、「日光金谷ホテル」に宿泊することをお勧めします!

↓ ↓ ↓「別館コーナーツイン」の宿泊記です。ぜひご覧ください。

【日光金谷ホテル】ヘレン・ケラーも宿泊した「別館コーナーツイン」<宿泊記ブログ>