長野県松本市にある「松本丸の内ホテル」。
松本城まで徒歩3分と、観光にとても便利なホテルです。
シンプルかつシックにまとめられたお部屋ではリラックスして過ごすことができます。
さらに、歴史ある建物の中で絶品の朝食を頂くこともできます。
今回は、「松本丸の内ホテル」の「スタンダードセミダブル(シングルルーム)」に実際に宿泊した筆者が、お宿を徹底レビューします!
この記事は以下のような人におすすめ!
- 「松本丸の内ホテル」が良さそうだけど、実際どうなんだろうと迷っている人
- 松本市内で落ち着いた雰囲気のホテルを探している人
- 松本城に近いホテルを探している人
お勧めする理由
早速ですが、結論から言います!
「松本丸の内ホテル」をお勧めする理由
- 松本城まで徒歩約3分の好立地!市内観光にも便利!
- 上品かつクラシカルな雰囲気の空間でリラックスできる!
- 歴史ある建物の中で、美味しい朝食を楽しめる!
- 清潔感があり快適に過ごせる!
ホテルの概要
どんな宿?
「松本丸の内ホテル」は、長野県松本市にあります。
松本城から最も近いホテル(徒歩約3分)で、松本城内の三の丸地区にあります。

左下:松本城と日の出、右下:朝日を浴びる松本城と北アルプスの山並み
駅からはやや離れていますが、松本城の夜のライトアップや日の出の鑑賞、早朝の散歩をするには抜群の立地です。
また、「なわて通り」までは徒歩約3分と、街中の観光に大変便利です。
アクセス
・電車で来る場合
JR松本駅より路線バスで5分、大名町(八十二銀行前バス停)下車。そこから徒歩1分です。
・車で来る場合
松本インターから158号線を松本市内方面へ。約10分です。
駐車料金は一泊一台1,000円、チェックイン日の午後2時からチェックアウト日の正午までです。
建物のつくり・設備


「松本丸の内ホテル」は、「大名町通り」という交差点の北西側の角にあります。
建物は、ホテル棟とレストラン棟に分かれています。
松本城へ続く「松本市道1059号線」沿いにレストラン棟があり、通りを入った奥にあるのがホテル棟です。

こちらがホテル棟。

ホテル棟の入口です。写真では写っていませんが、通りに面した自動ドアの右側面に、車いすやスーツケースを持った人用のスロープと専用入口があります。

ホテル棟は8階建てす。玄関、フロント、ロビー、駐車場は1階です。

ホテル入口を入ると、やや傾斜のついたモダンな通路があります。突き当りを右に曲がるとフロント・ロビーがあります。

写真左側がフロントです。その向いがロビーです。
写真奥の水色の戸は、朝食会場となるレストラン棟1階のバンケットホール「アルモニービアン」へと続きます。

フロント付近の天井絵は美しく、フロントもシックで落ち着いた雰囲気ながらもモダンな感じです。

フロントの横にあるエレベーターの扉絵もなんだかかっこいいです。

ホテル棟の2階には、自動販売機、コインランドリーがあります。
左側の部屋は、結婚式の相談をするお部屋です。
客室は2階から8階まで、総部屋数は84室です。
客室のタイプは以下のとおりです。
- シングル8室(18~21㎡)
- ダブル29室(18~42㎡)
- ツイン41室(21~42㎡)
- トリプル6室(27㎡)
エグゼクティブツインルームはバストイレ別です。

8階の北側、廊下の突き当りにあるガラス戸からは松本城が見えます。

レストラン棟にある朝食会場へはフロントの前を通ってゆきます。
ウエディング会場ともなるだけあって、レストラン前の待合室もおしゃれです。

こちらがレストラン棟にある「アルモニービアン」。朝食会場です。
現在レストラン棟として使用されている建物は、1937年に建設され「第一勧業銀行松本支店」として利用されてきたものです。
高い天井、大きな窓が特徴のこの建物は「擬洋風建築」として大変貴重です。
一時、取り壊しの危機にありましたが、近隣住民の保存運動によりその危機を免れ、その後「松本丸の内ホテル」の一部として保存、モダンな内装にリノベーションされ、2007年には登録有形文化財に指定されました。
現在ではバンケットホール並びにウエディング会場として利用されています。
朝食会場は静かで落ち着いた雰囲気でした。やや薄暗く、まぶしくないのが個人的には良かったです。

「アルモニービアン」の天井にも注目してみましょう。天井は昔のままだそう!

こちらは、朝食会場の階段を上がったところにあるチャペル。朝食後に見学させてもらいました。
白が基調の、とても綺麗なところでした。
レストラン棟には、ほかにも建築や内装を楽しめる箇所があります。

写真左は「アルモニービアン」の近くの化粧室。化粧室は、昔の金庫室の中にあります(写真右上)。
写真右下は、「アルモニービアン」の隣にあるカフェ。
お時間があれば、是非覗いてみてください!
チェックイン・チェックアウト
標準的なチェックイン時間は午後3時、チェックアウト時間は午前11時です。
ウェルカムサービス
特にウェルカムサービスと銘打っている訳ではありませんが、フロント前に次のようなサービスがありました。

チェックインをした日に用意されていました。
上段がハーブ入りバスソルトです。下段は、飲み物で、「ムレナスティー」(スリランカで栽培される最高級のセイロンティーブランドらしいです)という紅茶でした。
フレーバーは日替わりのようで、この日は「シャンパンローズ」でした。

朝は、ホットコーヒーとお菓子(チョコレート、「ロータス」のビスケット)が用意されていました。
この「ロータス」のカラメルビスケット、美味しいんですよね。
客室:スタンダードセミダブル(シングルルーム)
シックで落ち着いた雰囲気のお部屋
「松本丸の内ホテル」で今回宿泊したのは、「スタンダードセミダブル18㎡・禁煙」(シングルルーム)のお部屋。
定員1名、広さ18㎡、ベッドはセミダブル(120cmx200cm)、禁煙です。
お部屋は、公式HPや予約サイトの写真ではやや古臭い感じがしましたが、実際はそんなことは全くなく、レトロモダンでお洒落、シックで高級感のある印象でした。

お部屋は4階。シックで落ち着いた雰囲気の廊下です。

こちらがお部屋の入口。入口のすぐ右手にバスルーム、左側に表面が鏡張りのクローゼットがあります。

部屋の奥から入口を見たところ。

お部屋は、ダークブラウン系で統一されています。
照明は優しいオレンジ色。
旅で疲れていたので、このくらいの明るさの照明で助かりました。

カーテンを閉めるとこのような雰囲気です。

120cm幅のベッドなので、大の字になってゆったりと眠れました。

ベッドサイドテーブルは大きめで、小物が色々置けて便利でした。
時計があったのも良かったです。
コンセントもあります。部屋の明かりは頭元のパネルでコントロールします。
ベッドサイドテーブルの引き出しの上段には部屋着が、下段には金庫が入っていました。
横には空気清浄機もあります。

窓際には可愛いミニテーブルとイスがあります。荷物も置けて便利です。


ベッドの向いにデスク、その左にはクローゼットがあります。


デスクの右下の扉は、左側にお茶セット、右側に冷蔵庫がありました。

デスクの天板の一部は開閉式になっており、内側に鏡が付いています。

デスクのイスは木製で、レトロな感じがします。

コンセントはデスク周りに3つあったので、とても便利でした。

ホテルの情報はデスクの上にあるタブレットから確認できます。

クローゼットは1人にしては広め。左下に荷物置きにも使える棚があったのが便利でした。

バスルームは、ユニットバスタイプ。

洗面台は広く、小物を置くのに便利でした。

バスタブが広いのもよかったです。温度調整は簡単でした。
「アメニティ」のところでご紹介するように、基礎化粧品やシャンプー類は高いものではありませんが、家具や照明のおかげで全体的には高級感がある印象でした。
また、バスルームを含め、大きな鏡が多かったので便利でした。
アメニティ・備品
アメニティは、次のものがありました。

- ヘアーブラシ
- コットンセット
- 歯ブラシ
- ボディタオル
- かみそり
シャワーキャップ、固形石鹸が欲しい場合は、1階フロントでもらえるそうです(無料)。

- クレンジングオイル
- 洗顔料
- 化粧水
- 美容オイル
基礎化粧品は1階フロントでもらえます。DHCの製品です。

- シャンプー
- コンディショナー
- ボディソープ
- フェイス&ハンドソープ
シャンプーやソープ類はポーラの製品でした。

- バスタオル
- ハンドタオル
- フェイスタオル
- ドライヤー
バスルームには、タオル類やドライヤーも用意されています。バスタオルは厚手、ハンドタオルやフェイスタオルはそこまで厚手ではありませんでした。

- スリッパ
- 部屋着(パジャマ)
スリッパはホテルの備品です。
部屋着は、動きやすい上下セパレートのもので、やや厚手。ストレッチが効いて動きやすかったです。
お茶セット

お茶セットはデスク右下の扉の中です。電気ケトルがおしゃれです。
お茶類は次のものが用意されていました。

- ドリップコーヒー
- 紅茶
- 煎茶
- ほうじ茶
- 砂糖とクリープ

- ミネラルウォーター
冷蔵庫の中にアルミのボトルに入ったミネラルウォーターが用意されていました。こちらも無料で頂けます。
清潔感
とてもよく清掃されていて、不快になる点はありませんでした。気持ちよく過ごすことができました。
朝食ビュッフェ

「松本丸の内ホテル」の朝食会場は、レストラン棟1階のバンケットホール「アルモニービアン」です。(会場の詳細は「建物のつくり・設備」をご覧ください)
時間は朝6時30分から9時まで(または9時30分)。
ブッフェ形式です。地元の食材、会田養鶏場卵料理などを楽しむことができます。

こちらはサラダ。安曇野産サラダほうれん草もありました。ドレッシングやトッピングも充実していています。ドレッシングがとても美味しいので、野菜をもりもり頂きました!

温かいお野菜ということで、蒸野菜もありました。わさびドレッシング、信州味噌ドレッシングとよく合うそう。カレーもあったのですが、そのトッピングにもよいそうです。

左から、野菜の筑前煮、きんぴらごぼう、わさび昆布、「萬年屋」の野沢菜漬け、梅干し、会田の卵(生、ゆで卵)です。

「信州アルプス牛の肉吸い」というお料理がありました。お好きなトッピングで信州牛のお出汁を楽しめるそう。豆腐や大根おろしなどをのせても美味しいそうです。

洋風のおかずも充実していました。

お米は、長野県産こしひかり。お味噌汁は、松本市にある創業1832年の「萬年屋」の味噌と、創業1915年の「植田鰹節店」の鰹節を使ったもの。

パン類も充実。小さめの食パンからクロワッサンやパン・オ・レザンなど。バターロールとデニッシュは、「あがたの森のパン屋さん“シエル”」のパンで、数量限定。ジャム類もかわいい器に入っていました。

生のフルーツ類です。新鮮でおいしかったです。写真右奥はコーンフレークです。

飲み物コーナーも充実していました。

写真左は、ほうじ茶、紅茶、フロントで販売していた「ムレスナティー」。
写真右は、牛乳、「25種類の野菜と4種の果実ジュース」、アップルジュース、オレンジジュースです。
お洒落な空間で、地元の食材を使った美味しい朝食をいただくことができ、とても満足しました♪
周辺観光
・国宝 松本城天守
松本城は戦国時代の永正年間に造られた深志城が始まりと言われています。現存する五重六階の天守の中で日本最古の国宝の城です。白漆喰と黒漆で塗り分けた二色の外壁が特徴です。
ホテルから徒歩約3分です。
・国宝旧開智学校校舎
1876年に建てられ、その後松本市開智に移築された、明治時代初期の「擬洋風建築」の校舎です。文明開化時代の小学校建築を代表する建物として広く知られています。特に正面玄関前の車寄せに擬洋風が凝縮されています。八角の太鼓楼と寺っぽいアーチの窓、青竜の上に雲がわきその上に二人のエンジェルが「開智学校」の旗を掲げています。1961年に国の重要文化財、2019年に国宝に指定されました。
・縄手(なわて)通り商店街
長屋のような商店が軒を連ねる、終日歩行者天国の商店街です。「縄のように細く長い土手」であったことから名づけられたそう。カエルがシンボルで、通りの東西にはカエルをモチーフとしたマスコット像が設置されています。
ホテルから徒歩約3分です。
・四柱神社(よはしら)
なわて通りの北側に位置する四柱神社は「願いごとむすびの神」として知られています。
・中町通り
江戸、明治等の大火から守るために、漆喰で作られた「なまこ壁の土蔵」が今も数多く残っている商店街です。松本民芸家具のお店や民芸品店、和食・そば・イタリアン等の飲食店、八百屋さん等が集まる観光商店街です。商店街の数箇所に井戸があり、特にポンプ式の井戸はノスタルジックです。
・松本市美術館
松本出身の草間彌生(くさまやよい)や、書家・上條信山(かみじょうしんざん)の作品、信州の山をこよなく愛した洋画家・田村一男(たむらかずお)の作品を鑑賞することができます。
・松本市時計博物館
日本一大きな振り子時計がシンボルの博物館で、全国でも有数の古時計コレクションを誇ります。昭和49年、古時計の研究者であり技術者でもあった本田親蔵氏(1896〜1985)が、生涯をかけて収集した貴重な和洋の古時計コレクションを松本市へ寄贈したのが始まりです。最大の特徴は、約110点の時計をできる限り動いている状態で展示していることです。
・上高地
標高約1500メートルに位置する山岳景勝地です。中部山岳国立公園の一部として、国の文化財(特別名勝・特別天然記念物)に指定されています。上高地のシンボルでもある河童橋から望む穂高連峰や清流の梓川、幻想的な雰囲気を醸し出す大正池など、美しい風景を楽しむことができます。
・立山黒部アルペンルート
長野県側からアルペンルートや黒部ダム見学に行く際、松本を経由することが多いです。
まとめ
「松本丸の内ホテル」は、松本城から徒歩3分のところにあり、市内観光にも大変便利なホテルです。
上品でクラシカルな雰囲気漂う空間で、優雅なひと時を過ごせます。
客室は清潔感があり快適です!
さらに、歴史ある建物の中で頂く朝食は絶品です!
ぜひ一度、泊まってみてください!